すべてがGoogleになる(2) Gmail

Google依存がらみで、仕事の上でもっとも大きな依存となっているのが「メール」だろうと思う。現在、僕はすべてのメールを「Gmail」で管理している。といっても、「え! Gmailしか使ってないの!?」とは思わないでね。

現在、僕が使っているメールアドレスは、メインのもので5つある。これらすべてを、1つのGoogleアカウントで集中管理させている。実際にGoogle依存計画を開始したところで初めて知ったんだけど、現在のGmailは、他の一般的なプロバイダのメールアドレスもすべて管理できるようになっている。Gmailに外部のPOP/SMTPサーバーの設定を追加することで、Gmailから定期的にメールサーバーにアクセスし、メールをGmailで受け取って表示できるんだね。もちろん、Gmailから、他のSMTPサーバーに送って送信することもできる。

これのおかげで、現在はmac.comやプロバイダのアドレスもすべてGmailでまとめて扱うようになった。そして当然のこととして、Webブラウザでメールを管理するようになり、メールソフトは使わなくなってしまった。(といっても、まだどこかしら不安のようなものがあるらしくて、月に1回ぐらい、Thunderbirdを起動して各メールサーバーからバックアップ的にメールをダウンロードしたりしてるんだけど)

Gmailに移行した最大のメリットは、何といっても「管理が楽」ということだろう。Googleアカウントにログインするだけで、すべて管理できる。自分のパソコンでなくとも、他のパソコンからでもいつでもアクセスできるし、常に同じ環境で作業ができる。この利点はやっぱり大きい。

また、Gmailの「ラベル」による管理方法が、実は一般的な仕分けよりかなり便利であることがわかった。それまで使っていたThunderbirdは、メールはフォルダを使って整理していた。フォルダ方式だと、届いたメールは常に一つの場所にしか入れておけない。が、Gmailはメールにラベルをつけ、そのラベルでメールを検索し一覧表示する方式をとっている。これだと、例えば1通のメールを「mac.comのメール」「仕事用」「返事不要」といったラベルをつけて、3つの場所に同時に置くことができる。メールの管理が非常に柔軟に行えるようになった。この威力は絶大で、既にこの機能だけをもって、Gmail以外には移れない体になってしまった。

また予想外だったのが、「Gmailの領域をネットワークドライブ的に使える」という点。ユーティリティを使うことで、Gmailをネットワークドライブとしてマウントし、ファイルをコピーしたりできる。コピーしたファイルはメールとしてそのGmailアカウントに届けられる。僕は仕事柄、テキストファイルが山のようにある。サイズは大してないが、数が多く、しかも仕事用なので万が一消えるとかなり困る。そうしたものの非常用バックアップメディアとして、Gmailは意外に使える。

もちろん、不満点も多い。まず最初に困ったのが、「メールが届いたことがわからない」ということだった。Webブラウザでアクセスするわけだから、自動的にメールが届いたことを知らせてくれる機能は無い。が、これはGoogleTalkをインストールすればできるようになることがわかり、とりあえずは解決した。

もう1つ困ったのが、「署名」だ。Gmailでは、1つしか署名が用意できない。外部のアカウントを使えるようになったのだから、せめてアカウントごとに署名が用意できないと大いに困る。これは現時点でも解決できないでいる。しょうがないので、基本形の署名を設定し、必要に応じて追記することにした。はっきりいって、面倒くさい。

他にもいろいろと不満点はあったが、遣っているうちにそれらはすべて「慣れ」の問題であることがわかってきた。つまり「Gmailが悪い」わけではなく、「他のメールソフトに慣れていてそれと同じものを期待した」から使いにくかっただけだったのだ。既に完全にGmailに移行して数ヶ月経過しているが、今では逆に「Thunderbirdを起動すると使いにくくて困る」というようになってしまった。いやー、人間の適応能力ってのはすごいもんだねー。

まあ、まだまだ使っているうちに問題などは出てくるだろうが、とりあえずメールの移行は、自分にとってメリットのほうがデメリットより圧倒的に大きかった。みなさんも、ちょっと本気で使ってみませんか、Gmail。意外と便利になってますよ。(←だいぶGoogle依存症が悪化してきたな)

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