すべてがGoogleになる(3) Picasa

自分でも意外なほどに使ってしまっているのが、Webアルバム「Picasa」だ。以前はMacで「iPhoto」を使って写真を管理していた。が、Windowsが仕事のメインとなり、さてどうしようか?と思ってとりあえず使い始めたのがPicasaだった。

Picasaは、アプリケーション「Picasa」と、Webでイメージを管理する「Picasaウェブアルバム」の2つの組み合わせで構成されている。パソコンに入れてあるPicasaで写真を管理し、ウェアルバムにアップロードすると、自動的にデータがシンクロされ、そのアルバムを公開することができる。

アプリケーション版のPicasaを使ってその便利さを実感したのは、「速さ」だった。数百枚の写真を高速でスクロールし管理する。そのなめらかな動きは実に小気味よいくらいだ。またPicasaをインストールすると、ローカルボリュームでのイメージファイルのプレビューにPicasaのプレビュー機能を使うようになる。これがまた快適だ。Vistaになって、XPにあったイメージの簡易プレビューがなくなり、いちいちアプリケーションを起動しないといけなくなってかなり腹が立ったのだが、このPicasaのプレビューはほとんどソフトが起動するのを感じることなく自然に動く。またスライド的にイメージをプレビュー表示するところから、湾クリックで編集モードに切り替わり、イメージの修正などをその場で行える。このあたりの使い勝手はさすがだ。

これらアプリケーション版のPicasaの使いやすさは、かなり前から実感していたのだが、ウェブアルバムのほうは、まあ似たようなものはあちこちでやってるし、Googleでも一応用意してみました、といったもんだろうと思っていた。事実、そうなのだけど、最近になってWebサイトをGoogleに移行してから、じわじわとウェブアルバムの意味がわかってきた気がする。

Google Websiteでは、PicasaのウェブアルバムをそのままスライドショートしてWebページに貼り付けることができる。実際、僕もログハウスや猫関係のアルバムを貼り付けてみたのだけど、たいして手間もかからずにスライドのページができてしまった。また、このBloggerのブログやGoogleプロフィール、更にはGoogleドキュメント、GmailでもPicasaの写真からイメージを取得して表示するのは比較的簡単に行えるようになっている。やってみて初めて知ったのだが、Google ChromeでPicasaにある写真をドラッグ&ドロップでこれらのWebアプリケーションにイメージを貼り付けることができるのだ。これはもうWebアプリケーションを使っていることを忘れるほど快適だ。これは別にChromeにある特殊な機能ではなくて、IEでも普通に使える。イメージを<a>タグとして持ち運べるものであればたいてい使うことができる。

要するに、Googleでは、「イメージはPicasaで一元管理する」ことを考えているのだろう。Googleのあらゆるサービスは、Picasaからイメージをもってきて動くようにする。イメージに限らないが、そうやってさまざまなWebアプリケーションを融合し、「すべてがGoogleになる」ことを考えているのだろう。

現時点で、Picasaが「完璧なイメージ処理ソフト」であるわけではない。というか、まだまだ機能としては低機能だ。ちょっと凝ったことをさせようとすれば、今でもGIMPのお世話になる。だが、世の中の大半の「手軽に写真とかをパソコンで扱えると便利よね」レベルのユーザ(僕も含めて)からすれば、Picasaの機能は必要にして十分だろうと思う。

今は「Picasaでアルバムを作ってWebページに貼り付けて公開する」というのに、ちょっはまってる感じだ。なかなか面白いよ、このウェブアルバムは。やってみない?

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