今年はChromebookの年か?

あおこよ。(←ここまで略すかおい)

年もあらたまったところで、2013年を振り返ってみたいと思う(おい)。というか、昨年末頃に、気になるニュースがあって、年末年始に隙を見てぽちぽちと検索したりしていたので、それをまとめておこうかと思っただけ。

何が気になるニュースなのか?というと、それは「Chromebook」なのでした。昨年末、米国の調査会社のレポートとして、「2013年度に米国で販売されたノートパソコンの20%超がChromebookだった」というのを読んだのだよね。

(※NPD Groupのレポートはこちら

他、日本のブログメディアなどでもけっこう取り上げられていたので記事を見た人も多いと思う。僕のブログへのアクセスも、年末年始でChromebook関係の検索がぐっと増えていた。で、なんとなくだけど感じたのだ。「ようやく、Chromebookの時代がやってきたのかも?」ということを。

Chromebookというのは、改めて説明するまでもないけど、Googleが開発するChrome OSを搭載したノートパソコンだ。Chrome OSというのは、要するに「ChromeブラウザをOSにしちゃったもの」で、Chrome上で動くWebアプリしか動かないOSだ。

これが2011年の5月に正式発表された時のことをよく覚えている。衝撃のあまり、こんな記事も書いちゃったりしていた。

http://blog.tuyano.com/2011/05/chromebook.html


僕にとって、このChromebookの登場というのは、ここ10年ばかりのコンピュータ業界における最大の事件だったのだけど、世の中は全然そうは見てなかったらしい。年末年始にいろいろ検索して、ここ2年ばかりの過去記事などを山のように読んだのだけど、まぁ次から次へと出てくる「使えない」「登場時点で既に終わってる」「すぐ消える」といった全否定記事の多いこと。世の中の大方は「Chromebookは失敗する」という見方だったのは確かだ。

それが、ほとんどの人(日本人)がすっかり忘れ去ったChromebookが、世界(というか米国?)では着実に地場を固めていたことがようやくわかってきたのだった。昨年末のクリスマス商戦、米アマゾンで売れたノートパソコンのランキングを見ると、実に1~5位までのうちの4つがChromebookだ。……これは、ひとこといわせてもらうしかない。

はっはっは!オレは2年前にChromebookが登場したとき、こうなることをちゃんと予想していたぜ。ハッハッハ!

……いや、今まで「掌田が当たるといったものはたいていコケる」という経験しかなかったもんでね、初めて予想があたったんだからこれぐらいいわせてもらってもバチはあたるまいよ。

Chromebook大躍進のレポートには、実はもう1つ驚くべき事実が秘められていた。なんと、米国でのMacのシェアは、わずか1.8%だったのだ。確か数年前ぐらいには3%という数字を見た記憶があるのだけど(←このへん、未確認)、だとすると更に低下したことになる。また、iPadのシェアも落ちているんだけど、まぁこれは多くが予想したことだからそれほど驚きはしないだろう。

昨今のiPhoneとiPad人気や、なんとかAirとかMacのノートパソコンの人気などから、多少はシェアも伸びているんじゃ……という気がしていたのだけど、現実はシェア低下だった。Macはすばらしい。美しく、使いやすく、Windowsなんかよりはるかに魅力的だ。だが、実際には売れてない。この現実をアップルと、そして日本人は直視しなければいけない。

2年前のブログ記事にも既に書いたのだけど、Chromebookが実現しつつあるのは「ハードとソフト(サービス)の逆転」だ。これまでの「ハード中心」の世界をひっくり返し、「ハードなんて何でもいい、サービスさえあればいい」という世界を構築しつつある、ということなのだと思う。必要なのはソフトなのだ。ハードじゃないのだ。

日本では、未だにiPhoneが大人気で売れまくっている。みんなアップルの製品が大好きだ。そして、だからこそ、このGoogleが現在推し進めようといている革命に乗り遅れつつあるのではないか。Chromebookは、未だに日本で発売されていない。おそらく発売されても日本ではさほど売れないだろう。まだ「モノに金を払って喜ぶ」旧時代の最中に日本人はいるのだから。

世界ではiPhoneよりAndroidが売れている。MacよりChromebookが売れている。その事実を目にしても、「あー、AndroidとかChromebookとかって、ただ安いだけが取り柄のやつだろ? あんだけ安けりゃ貧乏人は買うだろよ(苦笑)」といった目でしか見ていない日本人が圧倒的だろう。安売りの薄利多売を見下し、洗練された高級品をありがたがる。

もし、それが自動車だのであれば意味があるだろう。だが、例えば「電卓」に3万円の高級品があったとして、それがどんなにすてきでも買うか普通? 買わないだろ? だって、電卓だからね。必要なのは電卓の「機能」だ。つまり、「ソフト」だ。計算するというソフトがちゃんとあるなら、ハードなんて何でもいいのだ。キーが押しやすいとかそういった実用面での要望はあるだろうが、その程度だ。

パソコンは、おそらくこの数年で確実に「電卓」化する。スマホも、おそらくはタブレットも。そしてそうなったとき、「魅力のあるハードウェア」を売って儲けることばかり考えているメーカーは淘汰されていくだろう。ソフト(サービス)で儲けることができない企業は、すべて「サービス提供企業の下請け」に堕していくしかないのだから。

アップルのことをいってるんじゃない。これは、すべての日本企業のことをいってるんだ。もちろん、アップルもサムスンも例外ではいられないだろうが、しかし少なくともこれらの企業は「サービスというインフラを構築し、その専用端末としてハードを売る」という方向性を見出している。日本の企業でそうした方向性が確立できているのはおそらくSONYぐらいしかないんじゃないか。後は皆、数年後には「Googleの下請け」となっているんじゃないだろうか。

今年は、Chromebookの年になる。僕はそう思っている。「WindowsからChromebookへ」というこの流れは、「ハードからサービスへ」という大きなうねりの第一波なのだ。そのことの意味を多くのハードメーカーは真剣に考えて欲しい。(と一介のライター風情がいったところで誰も耳を傾けたりはしないんだけどね)

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