嵐は去りぬ

のんびりブログなんて書いている場合じゃなかった。
大変な一日だった。猛烈な嵐が我が家を襲った日だった。

いや、世間は大型台風で大変でしたが、それについてはうちのあたりはそれほどではなかった。どうやら千葉への直撃は逃れたおかげで、まぁ風はいつまでも強いものの、それほど大きな被害も見られなかった。が、念には念をということで子供の小学校は休校となり、今日から一日早い秋休みに入ることになった。そして「お休み初日」というわけでもないが、幼稚園の頃同じクラスだったお友達とそのおねえちゃん(プラスお母さん)がやってきた。

とにかく女の子といえども3人寄れば姦しい。しかもその子は我が家で「猫殺し」の異名を持つ子で、我が家の問題児猫ガラ(何人たりとも私に触れることはできないのよ、ふっ!という高慢チキ猫)をあっという間に手玉に取り抱きかかえ飼いならしてしまうツワモノなのであった。

久しぶりだから夕ご飯も一緒に……といってデュワンのカレーとナンをテイクアウトしてきて豪華カレーパーティ。そしてなんとなく流れでそのまま子供たち3人はきゃあきゃあいいながらお風呂に入ってしまった。ともかく、女の子といえども3人寄れば凄まじい。最後に一家の主たる私メが入ったときには、風呂のお湯は湯船に3分の1ほどしか残っていなかった。洗面器でざばざばお湯をかぶりながら足だけつかる風呂のなんと侘しいことよ。

そして現在、仕事場の壁一枚を隔てた向こうで、きゃあきゃあいいながら3人はベッドの中で騒いでおります。なんとなく流れで、お泊りすることになってしまったのであった。下へ降りてみると、猫2匹が「げんなり……」といった有態で座り込んでおりました。2匹とも、今日は災難だったな。

それにしても。

我が家は、そんなに社交的な人間たちでもない(子供だけはやたら社交的だが)のに、なんとはなしに、幼稚園時代や小学校からの友達がやってくる。これも、やはり「ログハウス効果」なんだろうか。家を建てるときに、工務店の社長に「ログハウスにすると、子供のたまり場になりますよ」といわれたが、そうんだろうな。(待てよ、どっちかというと「お母さん方のたまり場」になってる気が……)

ログハウスは、多くが広い吹き抜け、大きな三角屋根の屋根裏、そして(当たり前だが)木の床・木の壁・木の天井という「木だらけ」の家になっている。一言で言えば「でっかい山小屋」であり、多くのハウスメーカーが建てる立派でモダンな家に住んでいる子供たちからすれば「非日常」の空間なんだ。我が家を訪れるたいていのお母さんたちは、「別荘みたい」という。これは別に「立派」とか「豪華」とかいった意味はまったくなくて、「普段住む家とはとても思えない」という意味だろう。

走り回れる木の空間というのは、子供の心を開放するのかも知れない。うちに来ると、どんな内気な子であれ、1時間もすると甲高い声で叫びながら走り回るようになる。そして子供たちはみるみる野生化し、夫婦と猫は力尽きる。

内憂外患、外は台風、中も台風、大変な一日でありました。ま、こんなふうに騒げるのも、子供のうちだけなんだろうな。そう思えば疲れも、吹っ飛ばないなやっぱり。はぁ……。

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