あぶく銭は身につかない

もう一昨日のことになるんだけどね。

ユニクロにいったんですよ。例の、60周年セールとかいうやつ。いやー、さすがに混んでましたわ。どれもこれも安いねー、というわけで、冬物をあれこれとまとめて買って、レジの長い長い列に並んでいたのでした。あまりに長いので、妻と子は隣のお店へ。パパ一人でぼーっと順番が来るのを待つことになったのでした。あーつまらねー、時間の無駄だー、と思いつつも、散々待たされてようやくレジへ。

しめて、1万1千3百円なり。ユニクロのセールで1万円といったら、けっこうな量ですよあなた。いやいや買い込んだもんだなー、と思いつつもお金を払ったら、おつりとともに「はい、これあけてみてください」とくじが2つ。どうやら一定金額お買い上げごとに渡されるらしい。はいはい、と思いつつぺろりと開いたら、

「あたり」

……あたってしまいました。その場で現金1万円。1万1千3百円の買い物をして、1万円をもらってしまいました。これだけの山のような商品を、千三百円で買ってしまったわけですね。

思わずベンチで待っていた妻のところに駆け寄り、報告。「やったー、すごーい!」「これで人生の運、すべて使い果たしたんじゃないでしょーねー!」と家族、大興奮。周り、やや引き気味。

というわけで、さっそく帰ってきて、夕御飯は外食に決定! 姉ヶ崎にある「フィオーレ」というレストランへ。ここ、イタリアンですが、この市原界隈ではもっともいい味のお店であります。3人でコースでいただいて8千円ちょっと。更に、アマゾンで妻がほしかった本を買って、1万円はきれいさっぱりなくなったのでした。おまけに、1万円札が1枚、財布に余計に入っていたことで、なんとなく「連休中の資金が1万円増えた」かの様な錯覚に陥り、翌日も外食。

よく考えてみると、結局、もらった1万円よりはるかに多くの金を浪費してしまった気がする。当たらなかったほうが、我が家の家計にはよかったのかもしれない。どうして、こういうあぶく銭というのは、身につかないのだろう。不思議だ。

まあ、1万円なんて今の時代、あっという間になくなってしまうからな。今度、3億円ぐらいのあぶく銭が転がり込んできたら、本当に身につかないものかどうか確かめてみよう。

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